「21世紀を発明した人々が、スティーブのように、サンダル履きでマリファナを吸う西海岸のヒッピーだったのは、彼らが世間と違う見方をする人々だからだ。東海岸や英国、ドイツ、日本などのように階級を重んじる社会では、他人と違う見方をするのは難しい。まだ存在しない世界を思い描くには、60年代に生まれた無政府的な考え方が最高だったんだ」
ノリノリで展開する作品も、柳沢の興味が薄れるのか、ラストで尻切れトンボで終わるケースがままある。短期打ち切り作品だけでなく、長期連載した作品にも例があり、近年の柳沢の代表作となった『特命係長・只野仁』も、突然終了した。
柳沢はチャンピオンでの連載時、活躍する山上たつひこ、鴨川つばめにはとうてい勝てないと思い、ギャグ漫画に限界を感じていたという。
そのときに着想したのが、少年誌におけるラブ・コメディーだったそうだ。
ラブ・コメディーの発想に至るまでの過程が興味深い。
編集者から格闘マンガを描くことを進められた柳沢は、現代社会で男同士が必死に戦うという設定にリアリティー、切実感を感じることがなかったという。
そこで真剣に競い合うものとは何かと考え、それは恋愛ではないかと思い至ったそうだ。
結果、周囲の反対も押し切り、その着想から作った「翔んだカップル」が大ヒットした。
柳沢は、少年誌においてラブ・コメというジャンルを確立したのだ。
深夜11時台のテレビ事情について語るマツコ・デラックス。
マツコ「特に11時台なんて今、世の中もそうだし、テレビ局だってゴールデンと変わらないクオリティのものを求めてくるわけじゃない。アタシは今、11時台を見直す運動、っていうのを、各局に広めたいんですけど、もはや11時台っていうのは、ゴールデンで取る数字と、あんまり変わらなくなってきているわけですよ」
エェーッ、と客席の女性たちの声。
村上信五「いやいや、ホンマにホンマに」
マツコ「エェーッ、っていうイメージが、あるからいけないのよ。11時台って、もう昔のゴールデンタイム。みんな家帰って、お風呂入って、ちょっと落ち着いて、テレビでもつけようかな、って、何時?」
客席、一斉に「11時!」
マツコ「お前ら!よく出来てるなお前ら!」
村上「なんやねんな。キレイすぎて気持ち悪いわ」
マツコ「でもちょっと、聞いといてよスタッフ、コレが現実よ。彼女たちは、ゴールデンタイムの番組なんて、オンタイムで見れないわけですよ」
客席「うん」
村上「そやな、録画になるよね」
マツコ「アタシ各局説得しに行くとき、ついて来てくれない?11時台をゴールデンタイムにしろー!っていう。なかなかお会いすることのない上層部の皆様、よろしくお願い致します」
※広告業界が、1960年代に制定した「ゴールデンタイム」「プライムタイム」の概念は、とっくに実情に合わなくなっているが、音楽のヒットチャート同様、一度枠組みを決めると変えられない(変えない)状況。
東名阪の都市圏と、その他の地域では広告の事情が違うものの、ゴールデンタイムは、2時間ほど後へずらしたほうが実情に合っているような気がします。